院長ノート

子ども

股関節

子供が朝急に股の付け根を痛がる

2022年5月22日

こんにちは。山々の姿が田んぼに映る気持ちの良い季節になりましたね。

さて本日は、小児に多い単純性股関節炎という疾患についてお話をしたいと思います。
当院に来た患者さんの例です。
①小学一年生 前日までは特に変わった事がなかったのに、朝起きてみたら急に股の付け根当たりを痛がり泣いて歩かない。
②園児 朝起きたと同時に股関節から太ももあたりを痛がり立って歩けない。
朝こんな症状が起きたら、本人もですが、お父さんお母さんはびっくりしてしまいますよね。

この疾患の特徴は、予兆もなく朝急にこのような症状が現れます。これら多くの場合は、単純性股関節炎と言う疾患がまずは疑われます。
単純性股関節炎とは、股関節痛をきたす滑膜炎による関節炎です。特にないもしていないのに、朝、急に股の付け根あたりから太ももあたりを痛がったら、要注意です。体重をかけて歩くとかなり痛がりますので、体重をかけないように、おんぶ又は抱っこなどして早めに病院に受診して下さい。あまり放置しておくと痛みが長引き、難治例などになってしまう事もありますので注意して下さい。そのほかにも原因がある場合もあります。まずは早めの受診をお願いいたします。
単純性股関節炎についてはこちら

文責 院長 鈴木 成典

鈴木整形外科 院長 鈴木 成典

地域の患者様に安心な医療を提供できるよう、地域連携を第一に医療活動を行なっています。

  • 整形外科専門医
  • 日本整形外科学会スポーツ認定医

院長あいさつへ