松本市整形外科 高齢者の骨折予防の取り組みについて|鈴木整形外科|松本市の整形外科

院長ノート DOCTOR-NOTE

松本市整形外科 高齢者の骨折予防の取り組みについて

こんにちは。ここのところ午後は雷雨や激しい雨が降っておりましたが、今日は一日いい天気でした。梅雨の晴れ間に、体を動かすことも大事ですね。 さて、本日は松本地域の整形外科の取り組みのひとつについてお話しします。 整形外科というと、まず骨折を思い浮かべる方も多いかもしれません。骨折は、特に骨が弱くなってきている高齢者に多く、一度骨折を起こした高齢者は、何度も骨折を繰り返す傾向があることがわかってきました。 具体的には ①一度背骨を骨折すると次の背骨の骨折を起こす危険性が5倍 ②太もものつけ根の骨折を起こすと反対側の太ももの付け根の骨折を起こす危険性は2.5倍 になると言われています。また、どの部位の骨折でも、特に初回の骨折後3ヵ月から1年以内に再骨折が起こる危険性が最も高いと言われています。 このため再骨折を未然に防ぐために、松本市では、市内の基幹病院である相澤病院、丸の内病院などで骨折の手術を受けたあと、松本市内の整形外科専門医と連携して退院後の二次骨折予防の取り組みをしています。 高齢者の骨折は、体の衰えだけでなく、認知機能の衰えにも繋がってしまいます。一度骨折を起こしてしまった人は、治ったと思って安心せず、二次骨折をおこさいないように、ぜひ継続的にに近くの整形外科で骨折予防の治療を受けてください。 この取り組みによって再骨折が減少して、健康長寿な松本市になることを期待しています。