丈夫な骨作りは胎児のうちから|鈴木整形外科|松本市の整形外科

院長ノート DOCTOR-NOTE

丈夫な骨作りは胎児のうちから

こんにちは。すっかり秋も深まり、私の住む山形村では、長芋掘りで多くの農家さんが畑に出ています。機械の操作など特に注意なさってください。 さて本日は、妊娠中の方、これから妊娠を考えてる方へのお話です。 妊婦さんになると、産婦人科の先生から体重について細かく指導があると思います。基本的には、妊娠前から標準体重をキープして、妊娠中は、必要な体重増加を心がけましょう。しかし、産婦人科の先生の指導ではなく、産後の体重増加を恐れて、ダイエット生活のまま妊娠期間を過ごす妊婦さんもたまにいらっしゃるようです。妊娠中に体重が増えないお母さんからは、より小さな赤ちゃんが生まれやすくなることがわかっています。さらに最近の研究では、赤ちゃんが小さく生まれることで、将来的な健康に問題があることがわかってきました。そのうちの一つが骨粗鬆症です。 赤ちゃんが小さく生まれると、最大骨密度が低くなり、骨密度が上がらないうえ、女性の場合は閉経年齢が早くなり、将来骨粗鬆症になるリスクが高くなります。赤ちゃんの将来の健康を考えて、妊娠中から赤ちゃんが2,3歳までの間は、赤ちゃんに十分な栄養を与えてください。。胎児〜赤ちゃん時代の栄養が、将来の健康や病気のリスクを決める大事な時期なのです。しかし、お母さんの悪阻、母乳の出、赤ちゃんのご機嫌や小食傾向などで、栄養大丈夫かしら?と心配になられる方もいらっしゃるかもしれません。大丈夫です、妊娠から赤ちゃんが2,3歳になるまでの長いスパンで、保護者の方はゆったりと構えてください。今日は、胎児のうちから丈夫な骨作りは始まっている、ということを頭の片隅に置いておいていただければいいと思います。