幼児の歩行でちょっと気になる方へ|鈴木整形外科|松本市の整形外科

院長ノート DOCTOR-NOTE

幼児の歩行でちょっと気になる方へ

こんにちは。週末はぐっと冷えましたね。土曜日は松本地域でもうっすらと雪が降り、路面の凍結など歩く際には気を付けたいです。 さて今回は、小さいお子さんをお持ちの保護者の方から相談が多い、幼児期の歩容異常、歩き方がなにか見ていておかしい感じがする、と言った内容です。 市町村で行う新生児検診などでは、特に異常無いと言われたけれど、なにかおかしいと気がするんです、と相談に来るお母さんが時々いらっしゃいます。具体的には、肩をゆらしながら歩く、骨盤のあたりから腰を揺らして歩く、脚を引きずるなどです。あってはならないのですが、検診時の際に、先天性股関節脱臼の見落としが実際あります。先天性股関節脱臼は、早期の治療開始が必要になりますから注意してください。傾向として女の子に多く、遺伝子性があり、おばあちゃん、お母さんなど、家族に股関節脱臼がいる方は是非気に留めてください。また先天性内反足といって、足が内側に傾いてしまう疾患もあり、これも早期からの治療が必要になります。膝については関節が柔らかい為に生じる反張膝も認められることもあります。このようにいろいろな原因疾患が隠されている事がありますので、いつも観ているお母さんやお父さんが、ちょっと気になるな、おかしいかな、と思ったら、神経質ではないかとか気にせず、整形外科を受診して、チェックしてもらって下さい。