子供の手を引っ張りすぎた?|松本市の整形外科|鈴木整形外科

院長ノート DOCTOR-NOTE

子供の手を引っ張りすぎた?

もうすぐ入園入学のシーズンですね。ご入園ご入学の皆さまおめでとうございます!さてこの時期、整形外科の受診で多いのが、小さいお子さんの手を大人がうっかり引っ張って起きる「肘内障」です。急に子供が走り出したのを止めたお母さん、ダイナミックな遊びをしようとしたお父さん、事情は様々ですが、春の陽気で活動的になる時期に多い疾患です。よく「肩が外れたかも」とお子さんを連れて来られる方がいらっしゃいますが、子供の手を引っ張っても構造上肩がはずれることはありません。お子さんが痛がり、腕を下げたままの状態になっていたら「肘内障」の可能性があります。子供の肘の輪状靱帯は大人のそれと違ってやわらかく、大人が子供の手を引っ張りすぎると起こります。肘内障を疑う場合はすぐに整形外科を受診して整復してもらいましょう。時間がたつと整復しにくくなるので要注意です。