症状の詳細

膝タナ障害

ひざたなしょうがい

ひざの引っ掛かり感ひざ前方のお皿周辺の痛み

病名・症状
  • 膝のひっかかり感と痛み
症状部分画像

病態

膝関節は、関節包と言われる袋状の膜で覆われており、この関節包の内側を滑膜が裏打ちする構造となっています。この滑膜がヒダ状の形態をしており滑膜ヒダと呼ばれています。このうち膝蓋骨の内側縁近傍に認める内側滑膜ヒダは関節鏡で見ると棚のようにみえます。この棚が大きいとき、スポーツや膝への外傷を契機として膝屈伸時に膝蓋骨(お皿の骨)と大腿骨の間に挟まったり、こすれたりして炎症を起こし痛みが生じるため棚障害といわれています。

症状

症状としては運動時にお皿の骨の周辺を中心に疼痛が生じます。また歩行時やランニング、自転車などの運動時に膝のやや内側に痛みがあり、何かがひっかかる感じがします。指などで押しても痛みがあり、稀に膝の曲げ伸ばしに制限が出たり、膝が腫れたりすることがあります。

治療

治療としては滑膜ヒダの炎症をとるため消炎鎮痛薬内服や外用薬など保存的に治療を行います。
このような保存的治療でも疼痛が残存し、スポーツ活動が困難な場合は手術療法が考慮されます。一般に関節鏡を用いて棚を切除して膝蓋骨と大腿骨との間に挟まりがないようにして痛みをとります。

院長からの一言

保存的治療で痛みが取れない場合は、関節鏡手術は入院期間も短いので早めに手術をして早くスポーツ復帰をしたほうがよいと思います。