症状の詳細

偽痛風

ぎつうふう

高齢者に多く激しい痛みと腫れをともなう

病名・症状
  • 関節の激しい痛みと腫れ
症状部分画像

症状

偽痛風(ぎつうふう)とはピロリン酸カルシウム二水和物(CPPD)の関節軟骨や周囲組織への沈着を原因とした、関節炎を来す疾患の総称です。痛風と似たような症状を起こすため偽りの痛風と書いて偽痛風といいます。症状としては高齢者に多く大関節に激烈な痛みがおこり、患部の炎症に伴う発熱、同部位の関節腫脹・発赤・運動時痛を認めます。好発部位は膝関節で、偽痛風の半数以上が膝関節です。それ以外には肩関節)・足関節・手関節が好発部位です。全身性に発熱を伴う事も多いです。

治療

治療は、関節穿刺で排液し、ステロイドの関節注射をし、冷湿布と局所の安静をして、消炎鎮痛剤の内服治療をします。多くの場合これで完治します。

院長からの一言

この偽痛風による関節炎の痛みは非常に強く発熱も伴いつらいので、我慢して様子を見ていないで早めに整形外科専門医に受診して治療して下さい。