そくわんしょう
思春期の女性に多い背骨の湾曲
症状
「側弯症(そくわんしょう)」とは背骨が左右に弯曲した状態で、背骨自体のねじれを伴うことがあります。
思春期の女性に好発します。左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭(きょうかく)の変形、肋骨や腰部の隆起(前かがみをした姿勢で後ろから背中をみた場合)、などの変形を生じます。
原因と病態
思春期に発症する側弯症は85%が女子であり胸椎側弯が多いです。原因がわかっていないので特発性側弯症といいます。全側弯症の60~70%を占めます。
そのほか、脊柱の先天的な異常による側弯を先天性側弯症、神経や筋の異常による側弯を症候性側弯症といいます。先天性側弯症の場合は進行が早いです。
診断
脱衣した子どもの背中を次の4点についてチェックします。
(1)肩の高さに左右はないか?
(2)片方の肩甲骨の内縁が突出していないか?
(3)前屈したときに片側の肋骨が隆起していないか?
(4)ウエストの線が左右対称であるか?
脊柱全体(立位)のX線写真から側弯の程度を角度で表します。