踵骨骨端症
しょうこつこったんしょう
10才前後の男子に多く認められます。
踵骨の骨端核は男子で7〜8才で認められ、女子ではそれよりも1〜2年早く認められます。
骨端核は、その後14〜15才くらいで、踵骨体部と癒合して完成します。
骨端症は骨端線が閉鎖する前の発育段階の時期に発症します。
その原因として、繰り返されるアキレス腱と足底腱膜の拮抗する牽引力が挙げられます。
- 症状
- 明らかな誘因なく、運動時に踵部(かかと)の疼痛が生じます。
激しい運動を行なった場合は、安静時の痛みを訴えることもあります。
- 診断
- X線像で、骨端核の分節化、偏平化、不整像などが認められます。
- 治療
- 免荷による局所安静、足底板など保存治療。