ちゅうぶかんしょうこうぐん
症状
初期症状は、小指と環指の痺れです。特に夜間に肘を屈曲位で寝ている時に強くしびれ、
肘の痛みも伴います。進行すれば、小指、環指の伸展が不十分となり、手袋をはめるのが困難になります。麻痺が進行すると、手の筋肉が痩せてきて、小指、環指の変形が起き、「鷲の手」に似た格好となり、claw fingerを生じます。
病態
机の角に肘をぶつけると、指先に響く場所があります。この部位は、肘の内側で尺骨神経の通っている溝があり、尺骨神経溝と言います。この溝を靱帯が覆っていて、トンネル状になっているので、肘部管といいます。この部位で尺骨神経の絞扼障害を生じます。
尺骨神経の圧迫の原因には、①靱帯やガングリオンなどの腫瘍による圧迫、②加齢による肘の変形、年少時での骨折後の変形、などが挙げられます。
治療
① 薬物療法
② 手術療法