症状の詳細

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

じょうわんこつがいそくじょうかえん

雑巾を絞ったり、重いものを持ち上げて力を入れると肘が痛い

病名・症状
  • 重いものを持ったり、ひねる動作で痛む
症状部分画像

症状

物をつかんだり、重いものを持ち上げたり、日常生活動作では、雑巾やタオルを絞ったりする動作などで、肘の外側から前腕にかけて痛みが認められます。また進行すると、握力の低下も生じてきます。どの年齢にも起きますが、中年女性に多い傾向です。

病態

手関節と手指を伸ばす伸筋腱という腱の炎症です。伸筋腱は肘の外側に付いており、この付着部に痛みが生じてきます。またテニスでは、バックハンドのストロークの際に、手関節を反らすことが多いため、この伸筋腱の炎症を生じやすく、上腕骨外側上顆炎は、別名「テニス肘」とも呼ばれています。

治療

① 炎症に対して、抗炎症剤による内服治療です。約80%位は内服治療で治癒します。
② 伸筋腱に対してストレッチ療法。
③ テニス肘バンド装着
④ 痛みが著名な場合や難治例に対してステロイド注射。