せっかいちんちゃくせいけんばんえん
症状
夜間に突然生じる激痛から始まることが多いです。夜も眠れないほどの方の痛みが生じ、挙上困難となります。腫れや発赤、熱感も伴い、中年女性に多い傾向があります。
病態
肩の腱板内に石灰(リン酸カルシウム結晶)が沈着します。この結晶が肩峰下滑液包に破れたときに、急激な炎症を起こします。
診断
X-P検査にて大結節上の腱板部分に石灰沈着の所見を診て診断します。
治療
①消炎鎮痛剤及びステロイド内服にて軽減します。
②激痛例に対しては、石灰巣に針を刺して吸引を行い、ステロイド剤を注入します。
院長からの一言
この石灰沈着性腱板炎による痛みは、特に誘因なく急激に生じ、かつ非常に痛いので、早めに病院を受診し、的確な治療を勧めます。熱感なども持つことが多いので、くれぐれも温めず、冷やすことを心がけてください。